技術と表現と

『技術と表現』をメインテーマに据えながら、自分の興味あることを日々綴っていきます

後輩バンドへの手紙 01

エージェント会社的役割を作る話を聞いて感じたこと

「売り出しは俺たちが担う。だからミュージシャンは音楽を作ることに専念してけばいい。役割を分担しよう(=エージェント会社化)」

音楽を作る作業とマネージメント/戦略の分離
たぶんよくある話だと思う

うまくいくケースはあると思うが、不幸な人を増やしかねない危うさも兼ね備えていると思う
武井壮がぶち当たってる問題はまさにそれである

www.youtube.com

武井壮『挫折』『価値とは何か』って話は、スポーツ・音楽・アート・デザイン系に通ずるところが大きいと思う
スポーツ業界では、ジュニア育成に力が入ると同時に、食い方を知らない中途半端なアスリートを多く生み出してしまっているらしい
食っていけない選手が増えていることを武井壮は課題に感じているわけだが、この課題はおそらく件のマネージャーのやろうとしてるエージェント方式によっても生み出されるものな気がするのだ
(それにスポーツ業界自体、契約を結ぶ代理人だってプレイヤーの人生全体をサポートすることはない。結局自分で生きていく方法は自分で考えなくてはいけない)

音楽業界に置き換えてみれば、
「ドンドン上手いバンドを生み出してこう」
「魅力あるやつらは俺たちが売り出してやるし、ほらこういう例だってあるんだぞ」

って言えば、確かにそこにいっぱい人は集まると思うし、いいバンドを生み出すことにはなると思うけど、一方で売れないバンドも数多く生み出される気がする
全部のバンドにエージェントが付けばいいじゃん、って思うかもしれないが、エージェント会社も会社である
利益を出さなければ立ち行かなくなるのだから、売れるバンドを探すハメになる
全バンドにつけるには、AIエージェントを付けるなど、機械や技術によるイノベーション以外その壁を乗り越えられないだろう
もし人的資源のみで実現しようとすれば、ブラック企業と化すしかない

じゃあ、売れないバンドをどうしたら減らせるだろうか、と思うわけだ
上にあげた、技術的イノベーションも一つの手だが、もっと素早く簡単に、時代を待たずに行える方法があると思う
それは、それぞれのバンドのマネタイズ能力を育成すること
ただ実際、マネタイズ方法を全バンドに育成するのは手間がかかるし、時代が変われば人が何にお金を使うか自体が変わるのだから、画一的な手法は合わない

だったら、自分たちで今の時代のマネタイズ方法を体現して、そのメソッドを世の中にオープンにして、みんなにトレースしてもらえば、売れないバンドを救うことができるんじゃないか、と

それができるのは、実は特別な技術力があるわけでもない大学生バンドにしかできないことなんじゃないか、と

「クオリティの定義」の変化と時代の読み方

努力とコンテンツのクオリティが必要なのは間違いない
けど、それに加えて余白が必要、というのが今の時代(詳しくはSHOWROOMの前田さんを参照)

コンテンツ論概論で参照してる動画にも良く出てくると思う

yamamoto-info.hatenablog.com

星野源はやっぱり今の時代の天才だと思う
『SUN』からの快進撃は周知の事実だけど、このときの内心の変化として本人が語っているのが
「自分と向き合うのは病気のときでもう十分。もっと人と関わりたいと思った」
だからこその“君の声を聞かせて”という歌詞になる

  • いつも笑顔で色んな人を受け入れる
  • 踊る"自由=余白"を観客にもたらす
  • ラジオとかも利用して、インタラクション性を作る

アイドル以外で、余白・インタラクションまでが今の時代の"クオリティ"である、というのをインターネットを使わずに体現している唯一の存在だと思っている

僕ら10,20代がやるべきはインターネットを使った"余白"の創出であるべきだ
技術を中心に世界/社会を見ていかないと、舵取りは間違いやすい気がする

現状をベースにしたエージェントシステムによる最適化は、技術をベースに見ていないから怖い
じゃあアーティストに売り出し方を教えるよ、となってみても、スタートが「分離」である以上、エージェントシステムがクリエイターの提供するコンテンツに影響を与えることは難しいはずだ
クオリティの定義が変化してきてる今の時代に、音楽だけを考えさせて"単純な音楽の質"を追い求めさせ続けるのは、アーティストを自立させなくする(自分たちで食っていけなくする)ことに繋がるのではないだろうか

食っていけないアーティストが出るのは、競争市場をベースにすることを考えるとある程度仕方ないことだと思う一方、
戦略を立てれば生きていける人が増えるのはいいことだと思う
本当の天才は多かれ少なかれ存在するし、戦略を立てて生きている人は必ず嫉妬する
村上隆でさえそうだ

島宇宙化とコミュニティ間競争の未来

もう一つ、未来の話をしたいと思ったのだが、、、

時間がないので、また今度にしよう

コミュニティ論概論

最近の個人的な一番のブームはコミュニティ論です。
これ、むちゃくちゃ面白いです。

きっかけは、と言えばVALUです。
個人で、By Nameで生きていけるように、という話を延長させていったところ、個人のオンラインサロンという話に行き着きました。
そして、オンラインサロンというのはコミュニティをどう醸成していくかという話に他ならなかったのです。

まだ僕個人が作ったコミュニティは、日も浅く小さいものなので、体験から話せる部分は限られます。

yamamoto-info.hatenablog.com

なので、youtubeなどで語られていて面白いものを片っ端から見てきた僕がオススメのものを全て記載していこうと思います。

ちなみに、キーになる人物は4人です。

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オンライン上の秘密のグループを作りました(08/18 更新)

今回は告知の回になります。

最近は、VALUもやや落ち着いて、研究に必要な勉強をちゃんとしながら、エンタメ・コミュニティ論について見聞き・実践を繰り返す日々でございます。

VALUでは優待として『facebookグループへの招待』などを作ってみたりもしましたが、中々アクティブなユーザーの割合が増えませんでした。

当たり前といえば当たり前ですが、人数ばかりを気にしていてはいけないんだな、と

そこで、今回改めてオンライン上に秘密のグループ(facebook非公開グループ)を作りました

目的は、

  • 普段会うことはできないが、もっと密にコミュニケーションを取ってみたい人と交流したり
  • このコミュニティから何かやろうということが出てくることだったり
  • コミュニティ論についての実践の場 Again だったり

色々あります

たぶん、対象に割となるだろうな、という人は、このブログに興味を持ってくれて、直接まだ知り合いではないくらいの人です

みなさんが楽しめるようなコミュニティ作りに努めますので、ぜひよろしくお願いします!

興味を持っていただけた方は、

facebook : https://www.facebook.com/kenta.yamamoto.98622

twitter : https://twitter.com/yamken_twi

からご連絡よろしくお願いします!


(追記内容)
p.s.
ご連絡の際、どういうモチベーションで興味を持ったのか、とかスキルセットを軽く添えていただけると、判断をしやすいので助かります!
スキルセットは、能力がない人を弾くためのものではなく、どういうことをやっている人なのかを知るためなので、特記できるものがなくても問題ありません!

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組織における余白の設計

久しぶりに脳内が湧き踊るようなものを見ました。 素晴らしかったです。

abema.tv

この話の中で、50分過ぎくらいに、
- 「国民全員クリエイター/発信者」
- 「クオリティは作り上げたもの/完成品ではない」
- 「発信者に対して上手に余白を作ってあげる/参加させる」
- 「とするとディズニーには余白がない。完璧だから」
- 「そこに勝機を見出しているっていうのがまず一個あるよね」
という言葉が出てくるのですが、ここが一番面白かったです。

と同時に、これはやっぱりBy Nameの話にも関わるし、会社勤めの人にも適応されていくべき思想だと思いました。
そのことについて、今日は少し語ります。

yamamoto-info.hatenablog.com

yamamoto-info.hatenablog.com

会社組織に適用すべき余白の設計

さて、結論から言ってしまいます。
会社組織には余白が必要であり、1サラリーマンであっても、By Nameで社会に名前を出していったほうがいいことがたくさんある
ということです。

VALUの話に関連したBy Nameの話では何度も、個人名を社会に浸透させることの重要性を話してきました。
その思いは変わりません。
ただ、結構強めに書いて以来、ケンカ腰と思われがちですが、1つ思い直した部分はあります。

経済は選べるようになるか?個人が主役の『時間経済』の試み | 佐藤航陽のブログ

色々と参考にさせてもらっていた佐藤航陽さんのブログの中で、経済を選ぶ自由を許容しているのを見て、「By Nameで生きようと思わない/生きたくない人」を許容するべきなのかもしれないと思ったからです。

個人的感覚では全然理解はできないですし、そういう人が周りに溢れていたら息苦しくてしょうがないのですが、身近にいない分には許容をある程度すべきなのかもしれません。

しかしながら、それはさておきとして、僕の個人的見解を展開するとすれば、やはり会社にも各社員が社会にアピールできる「余白」がきちんと設計されているべきだと、今回の動画を見て改めて思いました。

それはどういうことかといえば、基本的に、会社で働いていると、外に対してアピールする機会をなかなか与えられません。
何かサービスを作っても、多くの場合それを作ったのが自分だとアピールしたり、勝手に社会に訴えかけることを会社は許容してくれません。
会社員として作ったものは、会社に帰属し、個人に還元されるものといえば給料くらいになってしまいます。
しかしながら、インターネットとSNSに強く影響を受けている今の時代にそれはそぐわないのです。
評価経済を選択できる時代にあっては、「金銭」が絶対的な指標でもないし、金銭をもらうこと以上にお金になるものがたくさんあるのです。
誰だって発信者になる時代なのだから、その自由を許容し、むしろそれを活かした設計になっていなければならないのです。

思い返してみれば、インターン時代やアルバイト時代に感じた窮屈さというのは、そういうところだったのかもしれません。
もちろん社内でお互いをチェックする機能が存在するのは大事だし、それが自分を高めてくれるのは間違いないのですが、社外の/社会全体の中で自分がどう存在するかが常にフィードバックされるような環境も必要だと今は思っています。

VALUに関しての記事を書いて以来、訴えかけていることはずっと一貫しています。
個人で独立して生きていけないことに、ずっと息苦しさを感じているのです。
会社員に普通になっていく同世代の知人・友人を見ていると、とても感覚的に納得できないのです。

だから、ずっとこんなことばかり言っているのです。
互いに独立してやりあっていける人が、周りにもっともっと増えていってくれたら、この上なく幸せなんですけどね…

慶應にいた頃、編入を決める前に悩んでいたキャリアパス

ふとiphoneの過去の写真を眺めていたら、懐かしいものが出てきました。

yamamoto-info.hatenablog.com

この記事で振り返った大学生活の中でいう

11~12月 自分の将来について

に当たるもので、もうかれこれ1.8年前。 2015年の話です。

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ちょうどHololensの発売発表とかあった頃で、このあたりからホログラムの教授に会いに行ったりし始めて、
その数ヶ月後に落合さんに会ったり、SFCの編入受かったり、色々変化が起こっていったんだなぁ、と
ふと懐かしくなりました。

この頃、「これだーー!!」と思っていたHololensの開発経験もできたし、夢を見るように思い描いていた技術についてはラボで日常的に話をしたり聞いたりできるようになったし、小さなことの積み重ねでこんなところまで来てしまったものだな。

独立してBy Nameで生きていく 〜価値主義とDeep Acting〜

こんなことを書いたものの、何も一般化できないのは悲しい。
それに自分なりの理解をもっと深めておくべき。

そんな考えから、受けたアドバイスの一部を極力一般化して腹落ちするレベルまで考えてみました。

表題は、「独立して生きていく 〜価値主義とDeep Acting〜」としています。
大きな流れとしては、つい先日からのVALUの話の流れを組んでいます。

yamamoto-info.hatenablog.com

「価値主義」「Deep Acting」という言葉はそれぞれ、佐藤航陽さん林教授の資料から拝借してきた言葉です。
この2つの言葉の解説は追ってしていくこととします。

さて、今回扱う落合さんからのアドバイスというのは、
「Academic Reputationを確たるモノにする」
「Academicの事実は希釈できない」
です。

話はちょっと長くなりますが、進めていきましょう。

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VALUでは何が価値になる? 〜VALUのインセンティブ設計〜

ここ1週間、twitterにもfacebookにも『VALU』のことを書いてばかりです。

https://valu.is/

個人的に一番ワクワクするポイントはfacebookに投稿した通りです。

『By Nameで生きていく時代に』
......

そんな折に世の中にぶっとんだサービスが出てきました. 『VALU』です.
https://valu.is/
ラボに入って以来, 多くの話をボスから受けてきましたが, その中の1つに「By Nameで活躍できるように」というものがあります.
これは必ずしもメディアに出ろということではありませんが, 小さな界隈や内輪で有名になるだけじゃなく, 個人評価額の死の谷を越えて, 社会の市場の中でBy Nameで評価される存在になれ, ということを意味してきた, と僕は解釈しています.

そして, 『VALU』というのはまさにその未来を実現するためのど真ん中のサービスです.
今は, 既に有名な人が売れやすいとか, 荒稼ぎをするとか, サービス初期段階(この規模まで来てまだBeta版ですけど)ならではの混乱も見られますが,
本質は他の人も言うように「個人の長期的なクラウドファンディング」です.
そして今無名の人にとって最も重要なことは、「何も無い状態から, 共犯関係をVALURと作って, 一緒に人生を作り上げていく」ことだと思います.

.......

ただ、このポイントについてラボの先輩と話していた時に、どうしても噛み合わない部分がありました。
その時は、「先輩めっちゃドライだ」と思うばかりだったのですが、先輩から「ここに思考の軸は書いてある」と教わった佐藤航陽さんのブログを読んで、ようやく理解しました。

佐藤 航陽 | 佐藤航陽のブログ

端的に言うと、「VALUのインセンティブ設計」を軸に語っていたのです。
今日はそのことについて少し話していこうと思います。

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人類は概念になるのである

人類はどこへ向かっているのか

よく聞く疑問である。

人工知能(AI)の発達により、「人とは何か」「意識とは何か」「自己とは何か」という話が頻繁に出てくるようになった。

僕もその中で面白い本を幾つか読んできた。

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日本でアートが売れない理由

研究室のメンバーやボスがこの問題について少しtwitterで話しているのを見て、考察してみたくなったのでまとめてみました。


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文系から情報系への編入試験(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類)

1ヶ月近く更新できていませんでした。
色々立て込んで、やっと一つ落ち着いた状態です(でもすぐにバタバタが再開しています)。

5月下旬に編入試験の開示をしたので、編入試験のメモを一応残しておこうかな、と思います。

合格した大学

  • 筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類 (メディア創成を第一志望にした併願)
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